車の構成要素にエアフィルターがあります。エンジンに空気を取り込むときに、ゴミやほこりを防ぐのが特徴です。装着から1年経過したり、汚れが目立ってきたりしたら交換しましょう。加速や燃費に悪影響だからです。エアフィルターの買い替えでは、良質なものの見分け方も大切です。今回はエアフィルターの重要性や交換時期、正しい選び方を知りたい方のために、有益な情報をまとめました。
1.車のエアフィルターとは
車のエアフィルターとは、エンジンルーム内にある部品のひとつです。エンジンに取り込まれる空気をろ過します。きれいな空気をエンジンに送り込むために欠かせません。エンジン内の空気はガソリンと混ざり合い、シリンダーへ送られます。シリンダーによる圧縮を受けた空気に点火して、燃焼を起こすしくみです。以上によってエンジンが回転します。
異物や汚れの混じった空気がエンジンに入ると、内部の損傷やエンジン不調につながります。こうした事態を防ぐためにも、エアフィルターが重要です。
2.車のエアフィルターの理想の交換時期
車のエアフィルターの交換時期は、1年か1万5000kmを目安にしてください。しかし以上の条件を満たさなくても、汚れがひどくなってきたらすぐに交換しましょう。放置するとエンジンを傷めるからです。ここではエアフィルターの交換の目安をまとめました。
2-1.一般的には1年か1万5000kmで交換しよう
一般的に車のエアフィルターは、1年の使用か1万5000kmの走行距離到達で交換すべきです。ただしフィルターの種類や、使い方によって交換時期は変わります。定期的に状態を確かめて、劣化が進んでいれば新しいフィルターに替えましょう。
たとえば交通量の多い地域をよく走る場合です。1年経過していなくても、7500km程度走れば交換を考えてください。交通量の多い地域では、ゴミやホコリも目立つからです。多くを吸い込んでフィルターが汚れます。エアフィルターの交換は1年や1万5000kmが目安ですが、状態次第では早めの交換が得策です。
2-2.汚れが目立ったらすぐに交換する
エアフィルターの汚れがひどいときは、使用時期や走行距離にかかわらず交換しましょう。汚れを放置すると、エンジンや車内環境に影響が及びます。最悪エンジンの故障につながるのです。エアフィルターの汚れを放置すると、エンジンに不純物が入りやすくなります。これが内部を傷め、故障につながるかもしれません。長期間エアフィルターを変えないと、車内環境にも悪影響です。フィルターのゴミから生えた雑菌やカビで、車内に悪臭が立ち込めます。以上を考えると、エアフィルターの汚れや車内の臭いがひどいときは、新品に交換しましょう。
3.車のエアフィルターの選び方
エアフィルターを買い替えるために、選び方を覚えてください。まずはマイカーの車種への適合が大切です。以上を踏まえて理想の素材や形状を決めましょう。以下で選び方を紹介します。
3-1.車種への適合が大切
エアフィルターは、車種への適合が大切です。車種によってエンジンの構造が違います。構造が違えば、それにふさわしいエアフィルターも異なるのです。エアフィルターのメーカーによっては、公式サイトで適合チェックができます。車種の品番検索により、適合可能なフィルターを示してもらえるのです。車種に合わせた交換方法を教えてくれるサイトもあります。新品のエアフィルターを用意するなら、まずは車種適合が大切です。車種に応じて、使用可能なものを買いましょう。
3-2.素材で選ぶ
理想のエアフィルターは、素材で決めてください。素材は乾式と湿式に分かれます。それぞれの特徴をつかみ、マイカーに合うものを選んでください。たとえば乾式は、ほとんどの車種に純正として採用されます。スポンジやドライペーパーでできていて、どのような微細な異物もろ過できます。ただし空気抵抗で吸引力が落ちることがあるのがデメリットです。
一方で湿式は発泡ウレタンを使っています。空気抵抗が少なく吸引力をキープしやすいのが特徴です。洗浄による再利用もできます。ただし乾式より目が粗いので、ゴミやホコリなどがすり抜けてしまう可能性に注意です。そのため定期的なチェックが欠かせません。エアフィルターは素材によって、メリットやデメリットが異なります。各特徴を比べながら、理想を決めてください。
3-3.形状で選ぶ
エアフィルターの形は、その土台であるエアクリーナーの形状に合わせましょう。板型とキノコ型の2種類があります。たとえば板型は純正に多いタイプです。ジャバラ状なので空気抵抗が少なく、吸引力が高いといえます。一方でキノコ型はカスタムで仕上げられたものです。フィルターがむき出しなので吸引効率がよくなります。ただし吸気音がうるさい点に注意です。また排気量との組み合わせ次第では、パワーダウンの可能性もあります。以上を踏まえながら、エアクリーナーの形状に合わせて、エアフィルターの形を決めましょう。
4.まとめ
エアフィルターはエンジンにきれいな空気を送り込むために必要です。エンジンを守るためにも、約1年での交換が推奨されます。一方で汚れや走行距離次第では、早めの交換が必要です。エアフィルターの買い替えでは、車種に合わせた素材や形の選定が欠かせません。以上を踏まえながら、計画的に管理してください。
「FAST」では車検に加え、自動車部品の販売を手がけております。今回の記事で紹介したエアフィルターも取扱中です。わからないことがあれば、ご相談に応じます。公式サイトまでお問い合わせください。